わにグアムに行く（後半）


わに撃つ

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グアムに行くからには、行きたかったのが実弾射撃です。そして映画「コラテラル」にはまってからは、ヴィンセントが使っていた銃を実際に撃ってみたかった。でも調べると街の観光用室内射撃場は弾がリロード物と言って、一度使った薬莢に火薬を３分の１くらいに減らして詰め直した物を使用している所が多いようです。わには本物を撃ちたかった。調べると「ＷＯＲＬＤ　ＧＵＮ」という屋外専用の実弾射撃ショップがあって、ファクトリー物という軍と同じ工場直送の弾を使用し、銃も選べるということが分かり、これは行くしかない、と日本から予約して行くことにしました。
当日ホテルに迎えに来てくれたバンに乗り込むと１０人ほどの男性ばかり。それも皆さんはじめてではなさそうです。素人の女一人の参加で、ちょっと不安になりました。車で１０分ほどで事務所に到着。ここで弾丸を購入し、銃を選びます。
店内には銃がずらりと並び圧巻です
店内には本物の銃がずらーりと並び圧倒されます。弾丸のセット数で料金が決まります。１セットは２５発か５０発。３セット以上を購入すると射撃場使用料が無料になり、全員にライフル用の２２ＬＲ５０発は無料です。見学だけでも料金がかかります。すでに撃ちたい銃が決まっていたので、希望の銃の名称を申し込み用紙に記入しました。Ｈ＆ＫＵＳＰ、ベレッタクーガー８０００、ベレッタＭ９２ＦＳにしました。４４口径のコルトパイソンを希望したのですが、やめた方がいいと社長に言われました。Ｈ＆ＫＵＳＰは「コラテラル」で使用されたもので、９㎜は故障中だったのでＳ＆Ｗ４０口径に、ベレッタは「ミッション・インポシブル」で使用された銃です。悩んで決める人もいれば、すんなり決まっている人もいましたが、皆さん社長と談笑し手慣れたものです。自分で的の持ち込みも出来るとＨＰに書いてあったので、すぐ近くのスーパーでアルミ缶のジュース２缶を購入しました。


射撃場に並べられた本日使用の銃		 再びバンに乗り込み、２０分ほどで小高い山の上の屋外射撃場に到着しました。射撃場といっても的まで２５メートルほどの開けた場所に、射撃台の簡単な屋根付きの小屋があるだけです。すでに的としてピンが並べられていましたが、缶を購入した人は素早く並べます。その間に使用する銃がバンから下ろされ並べられます。すごい圧巻です。かなり大きな銃もあり、皆さんの熱意が伝わってきます。
初心者のわには、社長とスタッフのフランシスさんに弾の充填や握り方を教わり、ヘッドホンとメガネを着用していよいよ撃ちます。


ベレッタＭ９２ＦＳ
Ｈ＆ＫＵＳＰ

うわ～本物の拳銃です。モデルガンとは違う（当たり前）。本物の銃はけっこう重さがあります。８００ｇくらいかな。ベレッタは見た目も優雅できれい。９㎜は反動も少なく軽く撃つことができました。ＵＳＰはいかにも軍使用というごっつい感じです。口径も大きく反動もかなりきました。撃ったあとの薬莢もバンバン飛んできて、手も硝煙で黒くなりました。１セット５０発で合計１５０発。緊張しているし、かなり腕に力が入ります。それに暑かったので、汗だらだら手も滑りそうになります。こんなのを華麗に使いこなすのはかなりの腕力がいるはずです。テレビなどで片手で軽く扱う映像は嘘です。なかなか当たらないものの、持ち込んだアルミ缶を見事打ち抜き、おみやげになりました。ライフルも撃たせてもらいましたが、じっくり狙えるので命中率はいいです。巨大な機関銃を撃っている人もいて、銃声がこだまするちょっと異様な風景でした。

１時間半ほどの射撃時間はあっという間に終わり、ホテルまで送ってもらって終了です。実弾はもとより空の薬莢も日本に持ち帰る事はできません。故意でないにしても見つかったら逮捕されます。弾丸ケースと打ち抜いたアルミ缶は持ち帰れるので記念に。料金は安くはないですが、あの迫力を考えたら納得できます。銃を撃つのは正直言って気分も爽快ですが、凶器としては本当に危険。当たったら死ぬことを実感しました。
「コラテラル」の撮影ではトム・クルーズも実弾で訓練を受けたので、こんな事をしたのかなと満足できました。

　　　　　　　　　　　　右　打ち抜いたアルミ缶と弾丸ケース


イルカに会う

最終日の午前中はクルーザーに乗ってイルカウォッチング行くツアーに参加しました。ツアーではシュノーケリングもできますが、午後には帰国するのであまり疲れたくなかったしウォッチングだけにしました。島の南部まで車で１時間ほど走り、おそらくアガットマリーナではないかと思いますがクルーザーに乗って出発です。イルカだけでなくうまくいくとクジラも見ることができるそうです。３０分ほど沖合に向けて走ると突然前方でイルカがジャンプしました。みんな声を上げ期待に胸が高まりましたが、それ以降は見つからず、船は岸に向けて戻りはじめます。
見ることができないこともあるのでちょっと焦りましたが、乗組員が「イルカ、イルカ」と叫び、前方を見ると背ビレが見えます。ゆっくり近づくと３，４頭まとまって水面近くを泳いでいるのが見えました。思っていたよりも小さいです。子供もいるようですが、大きいもので１、５メートルくらいにみえました。写真を撮ろうとすると潜ってしまい、なかなかシャッターチャンスは難しい。あとで調べたらハシナガイルカが多いようです。もう１隻クルーザーが来て波を立てると、なんと波乗りをして遊ぶんですよ。イルカもツアーには慣れているようです。
そのあとに３０分ほどシュノーケリングを眺めて、クルーザーはマリーナに戻りました。

イルカを見るだけで癒されます

もしかして

３泊４日のグアム旅行もあっという間に終わり、グアム１６時１５分発のノースウェスト航空で帰国しました。帰りの機内上映映画「ナショナル・トレジャー」。まだ見てなかったので見ましたが、日本公開前の映画が良かったなぁ。またこの日は「宇宙戦争」のプレミアのためにトム・クルーズとスピルバーグ監督が来日する日と重なり、もしかしたら成田で会えるかも…と思っていたのですが、こういう時に限って飛行機の到着が２０分早まってしまいました。来るときは２時間も遅れたのに。ロビーから出るとトムを待つファンの列とマスコミのカメラの列があり、到着はまだのようです。待とうかかなり迷いましたが、疲れていたし明日から仕事。泣く泣く成田を後にしてリムジンバスに乗り込みました。
あとで調べたら１時間半後に登場したようで、相変わらずのサインと握手のファンサービスをしたようです。ちょっと惜しかったけど、満足のグアム旅行でした。こんどは浜辺で何もせずにゆっくりしたい。たぶんできないだろうけど。



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